大学紹介小学校英語小中連携フォーラム開催報告(令和4年12月4日実施分)
沙巴体育官网_新沙巴体育【app平台登录】 小学校英語教育の指導力向上プロジェクト
小学校英語 小?中連携フォーラムを開催しました【ハイブリッド開催】
令和4年12月4日(日),「沙巴体育官网_新沙巴体育【app平台登录】 小学校英語教育の指導力向上プロジェクト 小学校英語 小?中連携フォーラム」を開催しました。今回は現地参加とオンライン配信によるハイブリッド開催の利点とし,全国各地の現職教員や学生など77人が参加しました。
本フォーラムは,小学校英語教科化に伴い,現職教員等の英語指導力向上及び小中学校における学びの連携の視点から,著名な講師の講演,地域の先進事例の紹介等により,参加者の意識を喚起するとともに,今後の小?中学校における外国語活動?英語教育の課題と方向性を共有する実践交流?研究の場を提供することを目的として,毎年度開催しているものです。
開会式後の午前の部は,広島大学教授 川合 紀宗氏と広島大学准教授 松宮 奈賀子氏をコメンテーターに迎え,江別市立江別第二小学校教諭 宮浦 匡典氏のワークショップ「小学校から中学校へつなぐ英語指導~担任教師と専科教員の視点から~」から始まりました。
小学校と中学校での交流を通して,中学校英語で大切にしていること,特に書くことについて発表されました。書く力を身に着けさせるために大切なこととしてスモールステップが挙げられ,例として,指さし指導やタブレットの活用が紹介されました。実際の授業映像を見ることで,参加者にも現場のイメージがよく伝わりました。
また,小学校教員と中学校教員それぞれが互いの学修指導要領や教科書の理解を深めることの重要性についてのお話がありました。
続けて田中学園立命館慶祥小学校教諭野﨑 美帆氏、西山 エリカ氏、上西 睦氏による実践発表「『世界に挑戦する12歳』を目指して~開校一年目のイマージョン教育~」が行われました。
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体育や音楽等オールイングリッシュで行われるイマージョン教科が,全体の40%を占めており,第二言語を自然に習得できるような環境として紹介されました。
また,特に大切にしていることの1つとして絵本の読み聞かせが挙げられました。英語授業の中に絵本の読み聞かせの時間を設け,自然な音の流れの体得と,物語を楽しむ力を育成する取り組みが発表されました。
午前の部最後は和寒町立和寒中学校教諭 松橋 晃輔氏による実践発表が行われました。
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和寒町は,子どものころから英語に触れる機会が多く,小学校1校,中学校1校であるということを強みにし,英語の授業を通して小学生と中学生がつながりを感じる授業構成を意識しているとの紹介がありました。
また,児童?生徒を対象としたアンケート結果も紹介されました。小学校教員と中学校教員で連携を図り,授業を運営していくことの重要性も発表されました。
午後の部は,啓明学園初等学校教諭 小竹 空翼 氏によるワークショップ「あらためて考えたい文字指導の理論と実践」から始まりました。
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文字を身に着けることについて,ご自身の研究内容から児童が得意な部分,苦手な部分が発表され,受講者同士の意見交換の場や実践の場が設けられました。
また,文字指導を実施するうえで意識するポイントもお話しいただき,ABCの歌を用いた活動や文字の形態に着目する活動等,学校現場ですぐに活用できる様々な実践が紹介されました。
フォーラム最後は,広島大学教授 川合 紀宗氏と松宮 奈賀子氏による「英語学習における児童のつまずきを考える」の講演となりました。
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学研教育総合研究所等の調査結果やGoogleフォームを用いたリアルタイムでのアンケート結果等から,児童?生徒の英語学習に対する意識が示されました。また,英語と日本語の違いや学習者の特性から,児童が英語を学習するうえで困難を感じている内容が発表され,小学校では正しい発音を身に着けさせる等,音声言語修得の重要性がお話しされました。
続けて,特別支援の観点から,発達障害や学習障害の児童が言語を身に着けることの難しさが紹介されました。授業者が子どもたちの「認知情報処理過程」におけるつまずきに気づき,児童が使用するノートや文字のフォントを工夫する等,多様な方法を活用することで子どもたちの学習を促すことがポイントとして挙げられました。
今年度は対面とオンラインのハイブリット形式での開催となりました。対面の参加者だけでなく,Zoomのチャット機能を積極的に取り入れて,オンラインの参加者から発言や質問が多数入力されるなど,参加者の熱心な姿勢を感じることができました。
参加者からは,「多様な実践を知ることができてよかった」,「子供のつまずきについてのお話が具体的で興味深かった」,「様々な立場の方からの外国語教育についてのお話を伺うことができ知見が深まった」等の感想をいただき,現在の学校現場の課題にとってタイムリーな内容を提供することができました。